防水を知っておく

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防水とは?
防水工事とはベランダや屋上等の雨ざらしになる箇所に防水層をコーティングして、水の侵入を防ぐ工事です。雨漏れの原因が防水切れと言われる防水の経年劣化で起こるケースが多いため、一棟収益物件を購入する際には必ずチェックをした方がいいです。
また、防水切れが原因の雨漏れは防水工事を再度施工する事で防ぐ事が出来ます。そのため、雨漏れがある一棟収益物件を比較的安く購入できる場合は、原因が防水切れであった場合は比較的修理がしやすいので狙い目の物件になります。
ただし、雨漏れの原因は複合的です。防水と決めつけないで専門家に良く調べてもらってから判断した方がいいでしょう。
防水工事のプロセス
- 点検と評価: 防水工事が必要かどうかを確認するために、定期的な点検が行われます。屋根や屋上の表面状態、シーリング材の劣化、排水設備の検査などが含まれます。点検結果に基づいて、修復や補修の必要性が評価されます。
- 表面の準備: 防水工事が行われる前に、屋根や屋上の表面を適切に準備する必要があります。これには、古い防水材や汚れ、鳥の巣などを除去し、表面を清潔にする作業が含まれます。
- 補修と補強: 屋根や屋上に穴や亀裂がある場合、これらを補修し、強化する必要があります。防水層が劣化している場合、新しい防水材を追加するか、交換することが考えられます。
- 防水工事の種類: 防水工事には、 大きく分けると4種類の種類 があります。ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水、この種類の中に、さらにそれぞれの特徴を持つ防水工法があります。選択肢は建物の種類、予算、地域の気象条件によって異なります。
- 施工: 防水材が選ばれたら、専門の防水業者によって施工が行われます。選択した防水材を屋根や屋上に適切に配置し、接合部や穴を密封します。防水材の施工は、慎重で精密な作業が必要です。
- 排水経路の確保: 雨水を適切に排水するための経路(雨樋、排水管)も重要です。ゴミや枯れ葉や土が詰まるケースが多いからです。防水工事と同時に、排水経路の点検や修理が行われることがあります。
- 定期的なメンテナンス: 防水工事が完了したら、定期的なメンテナンスが必要です。定期的な点検と保守作業は、防水の効力を保つために欠かせません。
マンションの屋上や屋根の防水工事は、建物の保全と住民の安全を確保するために欠かせない作業です。適切な防水工事は、建物の寿命を延ばし、高額な修理費用を回避するのに役立ちます。したがって、定期的な点検と必要に応じた防水工事の実施が重要です。
防水工事の流れて
清掃作業から
防水工事の最初のプロセスは清掃作業から始めます。こちらの一棟収益物件は新築時から30年以上防水がそのままの状態でしたので、土汚れと錆でだいぶ劣化していました。こちらが原因の雨漏りも階下に発生している状況でした。

清掃後は防水層のウレタンを敷き、下塗りを開始します。天気が良い日に連続して作業できるのが一番効率的に作業が進められます。

最後に仕上げの防水塗装をして完了になります。ここまで仕上げると防水層はプールと同様に水が抜けない状態になります。そのため、しっかりと排水経路も確保しておくことが重要になります。排水経路のつまり等が無いかも確認をしてテストをします。



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RENOYAは株式会社マイニングアーツが運営する不動産投資+リノベーションのリノベーション投資に特化した専門チームです。
不動産投資物件の物件開拓からリノベーション費用の積算、施工まで一貫して支援する専門家集団が記事の編集を行っています。