助成金・補助金の大前提
不動産投資に使える助成金・補助金はあるけども
不動産投資のリフォーム時に使える助成金や補助金はいくつかありますが、注意しなければならない大前提があります。
下記が一般的な助成金や補助金の申請プロセスになります。
ステップ | 内容 |
---|---|
ステップ1 | – 補助金・助成金を探す。 – インターネットで情報収集。 – 経済産業省、中小企業庁、厚生労働省、地方公共団体、財団法人などのホームページを活用。 – 補助金・助成金の説明会に参加。 – 専門家に相談。 |
ステップ2 | – 申請の準備。 – 必要書類、ID取得、事前準備。 – 公募要項を読む。 – 事業計画を作成。 – 申請書の作成。 – 最終チェック。 |
ステップ3 | – 審査を受ける。 – 資格審査、書類審査、面接審査。 – 採択されると補助金・助成金の権利を得る。 |
ステップ4 | – 採択・交付決定、事業実施。 – 補助金・助成金の対象期間に入る。 – 事業の実施。 – 経理処理。 – 計画の変更・中止には相談・報告。 |
ステップ5 | – 実施報告、補助金・助成金受給。 – 実施内容と経費について報告書作成。 – 受給金額確定。 – 指定口座へ入金。 – 関係書類の保存(5年間)。 |
助成金と補助金は、プロジェクトや事業に対する資金のサポートを提供するための仕組みです。これらの支援を受けるためには、特定の条件や要件を満たし、申請手続きを行う必要があります。助成金と補助金の申請プロセスが終了してから、実際に資金が支給されるまでのタイムラグが発生することがあります。そのため、一時的にキャッシュフローに影響を及ぼします。
以下に、リフォームの場合のケースをまとめます。
- リフォーム工事の始まり: リフォーム工事を開始すると、必要な資材や作業に対する支出が始まります。これには建材の購入、労働者への支払い、設計やプランニングのコストなどが含まれます。これらの支出は、自己資金や借り入れに依存することが一般的です。
- 助成金・補助金の申請: 原則としてリフォーム工事の前に、助成金や補助金の申請を行います。申請には必要な書類や情報を提出する必要があります。申請審査には一定の時間がかかります。注意が必要なのは助成金や補助金はあくまで監督官庁の予算ありきで進められるものです。申込みが多数ある場合は予算が既に無くなっており、申請が降りない事もあります。
- 助成金・補助金の審査: 助成金や補助金の審査は、申請書類の提出後に行われます。これには通常、審査委員会や担当者による評価や面接が含まれます。審査には時間がかかることがあります。
- 工事の完了: 無事にに助成金や補助金の審査が通った後にリフォーム工事を進めます。工事が完了すると、工事関連の支出が最高点に達します。これは建設業者やサプライヤーへの支払いがピークになる時期です。
- 助成金・補助金の支給: 工事完了後に助成金や補助金の規定に沿った書類等を提出して、ようやく指定された銀行口座に資金が支給されます。しかし、支給までにも時間がかかることがあります。支給までの期間は、プロセスの効率や申請機関の処理速度に依存します。
- 例外と対策: 一部の補助金は先払いが可能なケースもあります。また、金融機関が連携して補助金に対して貸付を行ってくれるケースもあります。ですが、非常に限られた補助金だけが対象になっているケースが多く、まだまだ普及はしていません。
つまり、助成金や補助金の申請から支給までの期間中、事業者は自己資金や借り入れに頼る必要があり、キャッシュフローに一時的な圧力がかかることがあるということです。このため、事前の資金計画や資金調達戦略が重要です。
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