家具付きステージング

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好かれるはずの家具付き物件が逆に嫌われてしまう

家具付き物件に良いイメージがありますか?実はあまり良い印象はないのではないでしょうか?これほどオーナーさんと借主との間で認識にズレのあるサービスも珍しいかもしれません。

家具付き物件はすぐに生活が出来て便利なイメージがありますが、これはあくまでオーナー目線でのイメージです。実際には「家具が汚い、ぼろい、貧乏くさい」というイメージが借主の意見としては多くあります。

まず、家具付きの賃貸物件には、さまざまなメリットとデメリットがあります。以下に、それぞれを整理して考えていきましょう。

メリット:

  1. 即入居可能: 家具付きの賃貸物件では、必要な家具や家電が提供されているため、引っ越し後すぐに生活を始めることができます。新しい家具を購入する手間とコストが省けます。
  2. コスト削減: 家具や家電を新たに購入する必要がないため、初期費用が削減できます。また、引っ越し費用も軽減されます。
  3. 短期間の滞在に適している: 一時的な滞在や仮住まいに適しています。特に留学生や転勤者など、一時的な滞在が多い人に便利です。
  4. 手間が少ない: 家具付きの物件は、インテリアデザインや家具選びに悩む必要がありません。家具の配置やメンテナンスもオーナーや管理会社が行うことが多いため、手間が少なくて済みます。
  5. 効率的な生活: 家具が揃っているため、日常生活がスムーズで効率的に行えます。必要なものが手元にあるので、買い物や手配に時間を費やす必要がありません。

デメリット:

  1. 高い家賃: 家具が備え付けられているため、通常の賃貸物件よりも家賃が高いことがあります。長期的に見ると、家具を自分で用意する方が経済的かもしれません。
  2. 個人の好みと合わない場合: 提供される家具やインテリアが個人の好みと合わないことがあります。自分のスタイルやライフスタイルに合わない場合、快適さに欠けることがあります。
  3. 制約がある: 家具が備え付けられているため、部屋の配置やデザインを変更する際に制約があります。自分のアイデアやクリエイティビティを発揮するのが難しいことがあります。
  4. 家具の状態: 家具の状態は物件ごとに異なります。古い、傷がある、清潔でないなど、家具の品質や状態に不満が生じることがあります。
  5. 引っ越しの際の手間: 家具付きの物件から別の物件に引っ越す際、家具や家電の処分や運搬に手間がかかることがあります。また、オーナーからの要求に従う必要があるかもしれません。

家具付きの賃貸物件は、個人の状況や優先事項に応じて利点と欠点があります。入居者は、自身の要求やライフスタイルに合った物件を選ぶ際に、これらの要因を検討する必要があります。

この中でも個人の好みと合わない場合というのが厄介なケースで、かえって物件の魅力を削ぐことにもつながります。

家具があるから邪魔で借りるのを辞めたと言われたら本末転倒ですので、家具が不要な人は引き取るという前提のもとにまず取り組まれる事を勧めます。

また、最近のケースでは家具をしっかりデザインとして見せる事で差別化に成功したケースもありますのでご紹介します。いわゆる「ホームステージング」という中古再生マンションの売買物件で行われている手法です。

ホームステージング *Before

家具付きの物件にするのに合わせて、ステージングも一緒に行う事でイメージを高めます。ステージングとは家具と併せて装飾品もセットで設置して部屋のイメージを上げる作業の事です。具体的な事例をお見せします。

ホームステージング *After

こちらの物件は単身向けの物件ですので、単なるベッドを置くだけの家具付き物件にしてしまうと生活のイメージが貧しくなりがちです。そのため、ソファベットを設置してテレビ台とローテーブルを設置しました。

テレビ等の家電類は敢えて置かずに、ラグや小物類を置いてインテリアのイメージを効果的に上げていきます。キッチンスペースが狭いため一人用のミニテーブルセットも設置して狭い空間の有効活用を提案します。

別の物件ですが、ファミリータイプの場合はテーブルをセットする事があります。持っている家具が合うか合わないかで、物件の選択肢から外れてしまうのを避けるため狭いスペースには敢えて家具を設置して提案するという方法も取ることがあります。

ステージングはなかなかお金のかかる作業に思われるかもしれませんが、よくよく見ると100円ショップやニトリで揃うような商品ばかりを使用しています。

そのため、入居者の方に不要と言われても別の物件で使いまわしもできますし、そのまま差し上げてしまってもそれほどの費用負担にはなりません。

家具だけではなく、下の写真のようにキッチン周り等もちょっとした小物を置いて好感度を上げるイメージづくりをすることができます。

ここで、避けて頂きたいのは手書きPOPです。一時期大家さん向けの書籍等で流行っていた手書きのオーナーさん手づくりのセールスポイントを記載したアピール文章は入居者にとっては気持ち悪い印象を抱かれる可能性があります。

できるだけシンプルに物件のイメージを高める小物類を配置しておくほうがよほど物件のイメージを高める事ができます。

特に水回り等は敢えて装飾をするケースはあまり見かけません。ですが、やってみると意外なほど物件のイメージを上げる事ができます。

ただの家具付き物件にするのではなく、ついでに1万円程度の予算をかけてステージングをしてみると入居者のイメージは大きく変わるかもしれません。

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リノベーション投資チーム
Profile
RENOYAは株式会社マイニングアーツが運営する不動産投資+リノベーションのリノベーション投資に特化した専門チームです。 不動産投資物件の物件開拓からリノベーション費用の積算、施工まで一貫して支援する専門家集団が記事の編集を行っています。
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